【倫政】復習問題 第7講 問3

これは質(タチ)が悪い問題ですねー(笑)


この選択肢の誤りは、「有権者数の過半数」ではなく、「有効投票総数の過半数」になります。


例えば、次のようなケースで考えてみましょう。


有権者数:10万人

最高裁判所裁判官の国民審査に投票した人:3万人


これで、×の記号を記入した人が、「有権者の過半数の人である場合」に裁判官の罷免が成立する場合は、5万1人分の票数が必要です。なので、3万人しか投票していない時点でもう罷免は成立しないことになりますね。


一方、×の記号を記入した人が、「有効投票総数の過半数の人である場合」に裁判官の罷免が成立する場合は、1万5千1人分の票数で罷免が成立します。


このように具体的に考えてみると、全然違いますね。


最高裁判所裁判官の国民審査では、後者が採用されています。(最高裁判所裁判官国民審査法第35条第1項)


私立大学の入試のような少し質(タチ)の悪い問題でありましたが、この問題に対応できると大抵の問題に対応できると思います。


頑張ってください!

質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

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