リコールの署名数について
こんばんは!ご質問ありがとうございます。
恐らくですが、有権者の3分の1以上に続く注釈の部分ですよね?細かなところまでしっかり理解されようとする精神が素晴らしいです。
一応重要度にも触れておきますが、今からご説明する内容は、センター試験レベルでは95%出ません!(少なくともここ10年では、1度も出たことはありません)
また、だからと言って、知らなくて良いと言ってる訳でもありません。ですが、センター試験しか受験しない皆さんは、優先度は低くなりますので、そこだけご理解ください。
(国公立2次、私大受験の皆さんは、知っておいてもよい内容です)
質問者さんが、どの授業を受講しておられるかわかりませんが、例えば、河合塾の総合政経のテキストにはこう注釈してあります。
「有権者が40万人を超える地方公共団体では、80万人までについては40万人を超える数に6分の1を乗じた数、80万人を超える部分については80万人を超える数に8分の1を乗じた数と、40万に3分の1を乗じた数とを合算した数以上を必要署名数とする。」
つまるところ、こういうことです。
人口が
40万人まで・・・×3分の1
40万1人から80万人まで・・・×6分の1
80万1人以上・・・×8分の1
をそれぞれ掛けた数の合計がリコール等に必要な署名数となるのです!
例を見てみましょう。
A市は人口が39万人です。
ということで、リコールに必要な署名数は、39万×3分の1で=13万人 以上の署名数が必要です。
B市は人口が58万人です。B市でリコールに必要な署名数は・・・
40万×3分の1=13万3333.3333・・・人
58万人-40万人=18万人なので、40万人を超えた分は・・・
18万×6分の1=3万人
ということで、13万3333.3333・・・人+3万人=16万3333.33333人≒16万3334人分の署名が必要だということです。
C市は人口が88万人です。
C市のリコールに必要な署名数は・・・
40万×3分の1=13万3333.3333・・・人
40万人を超え80万人までは6分の1を乗じるので、
40万×6分の1=6万6666.66666・・・人
80万人を超えた分は8分の1を乗じるので、
8万×8分の1=1万人
以上からすべてを合計して
13万3333.3333・・・人+6万6666.6666・・・人+1万人=20万9999.9999・・・人
≒ 21万人
となります。
直接請求権における署名数の但し書きは、以上の様に人口の構成帯によって掛け算の数字が変わってくることを示しています。所得税の計算と同じですね!
ご質問、ありがとうございました!また何かわからないことがあれば、ご質問ください。
よろしくお願いします。
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