最高裁の判決について
こんにちは。ご質問、ありがとうございます。
恐らくその問題解説は紙面の都合があったのでしょうが、正確にいうと、各裁判官の意見ではありません。
最高裁の判決では、まず「主文」が来ます。「被告人は〇〇」や「原判決を破棄」などですね。
その次に「理由」を述べます。「こうこうこうだから、主文の通り判決します」ってヤツですね。
そして、その主文・理由に賛成の裁判官の意見は、基本的に記載しません。
ですが、その主文・理由に対して「意見」や「反論」がある時は、その裁判官の考えを記す、ということになっています。
その種類は、
「反対意見」・・・多数意見と意見が異なるもの、
「意見」・・・結論は同じだけど理由付けが異なるもの、
「補足意見(補足的意見)」・・・結論・理由は同じだけど付加的に述べるもの
の3種類があります。
違憲判決以外は小法廷(裁判官は5人)で裁かれますので、全員一致の場合も多いですが、中には意見や反対意見が出るものもあります。
例として、小法廷で反対意見が出たものを一つ、リンクとして貼っておきますので、よろしければご覧ください。
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/517/086517_hanrei.pdf
ちなみに、裁判官の個別意見は示されるのは最高裁判所だけで、下級裁判所では裁判官の個別意見は示されません。やはり、最高裁の判例はそれだけ重い意味があるということでしょうか。
ご質問ありがとうございました!また何かありましたら、お気軽にご質問ください。
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