東方(ギリシャ)正教会のイコンについて
こんにちは!ご質問、ありがとうございます。
これは不思議に思いますよね。
私も昔、キリスト教は偶像崇拝禁止と勉強したのに、「キリストの絵とかマリア像って普通にあるやん!?」と思って、調べてみました。
結論からいうと、偶像崇拝には当たらない!と主張しています(どう思われているかは知りませんが)。
その理屈はこうです。
信仰の対象となるのはイコンそのものではなく、イコンに画かれた原像である。
「遠距離恋愛者が持つ恋人の写真」「彼女は、写真に恋をしているのではなく、写真に写っている彼を愛している」
要は、私たちは確かにイエスの絵とかを描いているけど、その「絵」を崇めているのではなく、その絵に描かれた「人」を崇めているんだよ!だから、偶像崇拝には当たらないよ!
というものです。
しかし、歴史を振り返ってみると、確かにイスラームの偶像崇拝禁止の考え方を受けたところから、聖像破壊運動なんてのが起きてるので、「いや、偶像崇拝やろ!」って思う人がいるのも事実のような気がします。
ただ、現在イコンは東方(ギリシャ)正教会だけでなく、プロテスタントを除く西方教会でも広く使われているようです。
※ちなみに、下の図がwikipediaの「西方教会」のページに載っているキリスト教宗派の概略図です。(wikipediaなので、あくまで、大体ということでご覧ください。)
なので、受験的な知識としては
キリスト教では、偶像崇拝を禁止している
で間違っていません。
ただ、現実は「ルールのかなり弾力的な運用がなされている」という風に考えていただければよいのではないか、と思います。
ご質問ありがとうございました!
また何かわからないことがあれば、ご質問ください。
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