第二次所得収支と資本移転等収支の違い
あー、確かに共通テスト系のテキストではこの違いが少し際立ってないかも。で、この参考書も分かりやすくしようとされている努力の跡は見えるんですけどね。。。
基本的に、
第二次所得収支は、「資本形成に関わらない財貨・サービスおよび現金の供与」と「国際機関への拠出」
資本移転等収支は、「外国の資本形成に使われる無償援助」など
と考えてください。ここでいう「資本」とは、「固定資本」のことだと考えてみれば分かりやすいです。
具体例を挙げますと・・・
日本がA国に「コメ100トンを無償援助する」
→ A国の固定資本にはならないので、第二次所得収支に計上される。
日本がB国に「石油コンビナートの施設」を無償で建設する。
→ B国の固定資本になるので、資本移転等収支に計上される。
基本的に、固定資本を使って生産がなされるので、参考書では「将来の生産に対する対外援助」を書いたんでしょうね。
で、ここでポイントなのですが、この説明で「感覚的に何となく分かった」と思ったら、それ以上は深入りしないでください。
質問者様がどういった性格の方なのか分からないので、一応。
(大丈夫そうであれば、読み捨ててください。)
こうした話題になると、よく「先生、これはどうなんですか?じゃあ、これはどうなんですか?」と細かく質問してくる人がいますが、「その援助が何に計上されるか」は、基本的には帳簿に計上する担当者の裁量です。なので、曖昧な部分の線引きは、「担当者」にしかできません。
共通テストでも、「これは絶対にここしかないだろう」という大原則しか出題されませんので、上述の例でご理解いただければ十分だと思います。
細かすぎる(些末な)箇所に囚われすぎて、勉強の邪魔になりませんようご注意ください。
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