ルソーに関する記述

あけましておめでとうございます。いよいよ共通テストが近づいてきましたね。頑張っておられることかと思いますが、今少し頑張り続けてくださいね。


さて、ご質問の件ですが、仰っておられることは感覚的には分かります。個人的にはアメリカの大統領みたいなものを想像してもらえれば近いかなーと思います。


今から言うことを一度想像してみてください。


直接民主制を採っているA国が、「B国と同盟を結ぼう!」という結論に達したとします。では、この時、B国に対して「同盟結びませんかー?」と言いに行くのは誰でしょう?


あるいは、


法律を守らなかった人を逮捕する警察は誰が統制すれば良いのでしょう??


税金をどこにいくら使うかという「叩き台(案)」は誰が作れば良いのでしょう??


このように、直接民主制を採っていたとしても、「皆で決めたことを実行する人」や「皆で決めることを提案する人」が必要になってきますよね??


これはどうしても「賢い人」に代表してやってもらうしかありません。この代表者のことを「為政者」と表現しているのです。


直接民主制とは、あくまで「意思決定を行う際に国民一人ひとりが関わり、直接 Yes/No の意思表示を行えること」です。なので、「決まったことを実行する人」や「決めることの叩き台を作る人」の存在を否定していません。(ルソーも『社会契約論』の中で、政府の存在を認めています。ただし、政府はあくまで実行機関であり、人民の意思(一般意思)に従って物事を進めなさい、という機関です。)

イメージ的には、国会・内閣・裁判所の国会が行っている仕事を全国民で行い、内閣が、全国民で決めたことを実行している感じです。(国会議員と兼務していいないという点ではアメリカ大統領の方が近いかなーと考え、冒頭で「アメリカ大統領みたいなもの」と表現しました。)


文字で表すにはこれが限界です。もしもう少し説明が必要であれば、次の記事の出校予定を参考に、話を聞きに来てください。よろしくお願いいたします。

質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

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