外国為替相場とインフレの関係

こんばんは!ご質問ありがとうございます。


あくまで理論上の話ですが、具体的に考えてみましょう。


違いをわかりやすくするために、話を極端にします!


例えば、2019年→2020年で日本のインフレ率が100%、アメリカのインフレ率が50%としましょう。

要は、日本で2019年に100円だったものが、2020年には200円に、アメリカで2019年に1ドルだったものが1.5ドルになります。


【輸出が減少する理由】

これは単純に「価格が上がったから」です。

為替レートが同じでも、インフレ率が100%なら、単純に価格は2倍になります(でないと、価格ダンピングとみなされます)。

皆さんもモノの値段が上がると、「うわ!高っ!やめとこ!」ってなりませんか??

単純にソレです。

価格上昇は、競争力を弱めることになります。


【輸入が増える理由】

これも単純に「国内製品の価格が高いから」です。

1年間で日本の製品・原材料の価格は2倍になっています。

一方、アメリカ製品の価格は1.5倍にしかなっていません。

すると、「あれ?これってアメリカの製品を買った方が安いんじゃね?」となります。

個人レベルでは想像しにくいかもしれませんが、企業レベルで考えてみましょう。

例えば、「安さ」を売りにしているファーストフード店の原材料や割りばし、容器等に国産製品が使われていた場合、それらが割安な外国製品に置き換わる可能性は十分にあります。

(もちろん、これは「理論上」の話で、品質の差など色々な要因がありますが・・・)


ということで、日本のインフレ率の方が高いと、輸出が減り、輸入が増えると考えられています。

ということは、輸出<輸入で、

輸入・・・円売りドル買い の方が多くなります。


円が売られるということは、円の価値が下がる=円安

相対的にドル高


となります。


ご質問ありがとうございました!またわからなければ、追加で「ここがわからない!」とご質問ください。

質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

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