夏休みの勉強(初学者、倫理編)

こんにちは。ご質問、ありがとうございます。


全然拙い文章じゃないですよ。むしろ、匿名性を確保しながらご自身の状況を端的に表してくださり、ありがとうございます。


質問の順番と回答の順番が異なってしまい申し訳ないのですが、質問者の方は初学ということなので、過去問はまだ解かない方が良いと思います。未習分野も多いでしょう?

今は河合塾の基礎問題集みたいな分野別のマーク式問題集で、既に学習した範囲に限って復習をした方が良いと思います。初学の方でしたら、過去問を解くのは10月下旬~11月の方が良いのではないですかね?


では、その他のことにお答えしていきましょう。


倫理分野の点数が思うように取れないということなので、何段階かに分けて倫理の勉強法を書いておこうと思います。その中から、ご自分の状況に合わせてこの夏にやるべきことを見つけてもらえれば、と思います。


①夏休みにやっておいて欲しい事

・基礎シリーズで学習した事項の復習と未習分野の予習

すごく簡単にまとめると、以下の順番になります。


基礎シリーズの復習 ⇒ 確認の問題演習(分野別) ⇒ 完成シリーズの予習


この下に説明文を載せておりますので、補足としてお読みください。


 基礎シリーズでは、倫理分野全体の50%弱を終えました。まだ50%弱とはいえ、学習した分野は倫理分野のメインの範囲です。なので、しっかりと知識をインプットして、「習ったところなら、9割ぐらい得点できるよ!」というところまで持っていって欲しいです。

 また、完成シリーズの授業を受けてから復習をしていると、恐らく11月下旬まで時間がかかってしまいます。なので、この夏に完成シリーズで学習する分野をご自分で予習していただき、授業で知識の確認・完成をする、という感じで学習を進めていただくと、11月の上旬には過去問を解けるぐらいの知識まで持っていけるのではないかな、と思っています(それでも他教科に比べると遅いかと思いますが、勉強しなければ量が多いので、仕方ないです…)。

 質問者の方は初学ということですので、個人的にはセンター試験の黄本などの参考書を一冊購入されることをお勧めします(できれば山川の用語集も)。その参考書を使って、基礎シリーズで学習した分野の復習、未習分野の予習を行っていきましょう。可能であれば、河合塾のマーク式基礎問題集など分野別の問題集を購入して、これまでに学習した分野が9割得点できるかどうか、確認してみると良いです。9割得点できていたら、安心して未習分野の予習に進んでもらっていいでしょう。


②倫理の勉強の仕方

本当に基礎の基礎から3ステップに分けて書いておきますので、ご自身の状況に応じて活用してくださいね。

STEP1. まず、カテゴライズ!

 自然哲学者には誰がいましたか?社会主義者には?実存主義には?デューイはどういった考え方に属する人ですか?韓非子は?アリストテレスは?

 倫理には人がビックリするぐらい沢山でてきます。まずは、その登場人物達がどういった考え方(主義)なのかを整理しましょう。


STEP2. 人名とキーワードを結びつける

 ごく簡単に言えば、

 孟子ー性善説、四端の心、五倫、王道政治

などといったことです。それぞれの人名が正しくカテゴライズされ、「何を言ったか」という考え方の入り口に立つことで、この後の学習を効率的に進めることができるでしょう。この段階では、キーワードだけで内容が説明できなくても構いません。ただ、この段階では試験であまり得点できませんので、次のステップに進む必要があります。


STE3. STEP2で挙げたキーワードを説明できるようにする。

 これでそれぞれの人物名と大体の考え方が対応させられると思います。STEP1でそれぞれの人物のカテゴライズは終了しているハズなので、ここで知識の体系が完成するのです。


③問題演習(模試などを含む)にあたって

 間違えた問題を復習することはもちろん大事ですが、その際にも「どの知識があれば問題を解くことができたのか?」を意識しましょう。

例えば・・・

◆問題に出てきた人物が誰かわからなかった

 ⇒STEP1ができていない可能性があります。その人物が属するカテゴリーの人物名が正しく把握できているかも含めて、もう一度確認しましょう。


◆空欄埋めの問題を間違えてしまった

 ⇒STEP2ができていない可能性があります。間違えた箇所は早急に補充して、今後同じ間違いをしないようにしましょう。


みたいな感じです!ほとんどがSTEP3に関する間違いになるとは思いますが、STEP1、STEP2が出来てのSTEP3だと思うので、焦らずにやってくださいね!恐らく最初からSTEP3に行こうとすると、頭の中がゴチャゴチャになります。


あと、もし間違えた問題が参考書にも載ってない、河合塾のテキストにも載っていない事項や人物のものだとしたら、それは気にする必要ありません!正直な話、倫理は最近どんどんマニアックになっていって、我々もどこまで教えれば良いのか困ってるぐらいです(汗)なので、そういったマニアックな問題で間違えた場合は、気にせずに「ああ、そういう人もいるんだ。知らねー(笑)」ぐらいの感じで、その都度その都度STEP1~STEP3を繰り返してあげてください(めんどくさいですが・・・)。


以上ですー。他の教科の勉強もあると思うので、なかなか全てを完璧にこなすことは難しいと思うのですが、倫理に限った理想としてはこんな感じですので参考にしてみてください。もし、また何かわからないことがあれば、質問してくださいね。(「この前○○の質問した者ですが・・・」はOKです。私は個人が特定できていないので。)


ご質問ありがとうございました。頑張ってくださいね。


質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

1コメント

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  • 後藤貴士

    2018.07.22 10:17

    補足です。 それぞれの勉強方法は各々違ったやり方があると思ったので、本記事には載せていません。 例えば、一つの物事を覚えるにしても 書いた方が覚えやすい人。 口に出して唱えた方が覚えやすい人。 性格の悪い後藤みたいに、多少小馬鹿にしながら覚えていく人。 色んな人がいます。 なので、「STEP1、STEP2、STEP3を実現するには、どんな方法が自分に一番適しているか」を考えてみてくださいねー。こればっかりは自分にしかわかりません。 逆に言えば、STEP3が達成できれば、方法は何でもいいんです。