初学ではない方のこの夏の学習法(センター倫政)

こんにちは。ご質問ありがとうございます。


そうですね・・・この状況であれば、問題演習が中心になって来るかな、とは思います。

ただ、80点台後半は素晴らしいと思うのですが、60点台が気になるところですね。未習分野、苦手分野はありますか?

もし、そういった分野があるのなら、その分野に関してだけ知識のインプット⇒テキストの穴埋めという道を先に済ませておいても良いでしょう。


問題演習は「知識が大体インプットできたと思ったら」で良いと思います。正直な話、何問かはマニアックな問題がでてきますので、「ここまでインプットすれば完璧!」という段階はありません。イメージは「8割方インプットできたはず!」と思った時で良いと思います。


ただ、今からセンター試験の過去問を解き始めると、センター試験の本番直前にネタ切れとなる可能性があります。(倫政って5、6年分しかないですもんね)

なので、理想はマーク式の実践問題集や各予備校の模試の過去問を解くことだと思います。ジュンク堂や旭屋、紀伊国屋等の大型書店に行けば、1冊1000円強で売っています。ただし、注意なのは、各予備校の模試の過去問を解く場合は、なるべく一つの予備校に偏らないようにしてください。

私が京都で教員をしていた時、河合塾の全統マークの過去問をメインで問題演習の授業を行っていました。すると、生徒たちは河合塾の全統模試では良い結果が出るのですが、センター試験本番では点数が下がってしまいました。(ひどい生徒では10点ほど下がってしまいました)

これは、当時の生徒たちに対して本当に申し訳ないと感じると共に、私の中で苦い経験として残っています。

なので、予備校の模試の過去問は、駿台、河合塾、代ゼミなどなるべく多くの種類の問題を解いておくのが良いと思います。


なお、問題演習で点数が安定しない時、間違えた問題を見直す際に「その問題を間違えた原因」をよく分析ようにしてください。一例として、私の分析例を挙げておきます。


タイプA:その問題を解答するのに必要な知識を覚えきれて(理解できて)いなかった。

タイプB:問題の読み間違いをしていた。(例:「適当でないものを選びなさい」という問題で、「適当なもの」を選んでしまった、グラフの読み間違いをしていた、など)

タイプC:知識の覚え違いをしていた。


タイプAの場合はその都度覚えていけば良いのですが、特定の分野に対して多く見られるのであれば、その分野が「苦手」ということになります。

タイプBは落ち着いてやれば良いだけです。

一番厄介なのが、タイプCです。既に一度理解した知識を訂正するのは、思ったより大変です。なので、同じ間違いを何回も繰り返してしまう恐れがあります。教科書、参考書などで自分が納得できるまで知識の訂正を行いましょう。


問題演習を行っていると、どうしても全体の点数に目が行きがちですが、間違えた問題の原因を分析することによって見えてくるものがあります。

人間、できていない部分を見つめるのは嫌だと思いますが、そこに目を向け、真摯に受け入れ、対策を採った人間が良い点数に到達できると思います。大変だとは思いますが、頑張ってくださいね。


ご質問、ありがとうございました。何かわからないところがあれば追加で質問を送ってください。よろしくお願いします。

質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

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