お金を伴わない需要について

こんにちは!ご質問ありがとうございます。


お金を伴わない需要は、「潜在需要」といいます。


流通用語辞典には、こう書いてあります。

「消費者の欲求が存在しており、所得の裏付けもある需要のこと。潜在需要は顕在需要に対する言葉で、なんらかの理由によってまだ現実の需要にならず、眠っている需要。企業がマーケティング努力をすれば販売に結びつけられる需要であり、その意味では企業の努力目標ともなるものである。」


つまり、十分なお金があるのに「アレ欲しいなー」という気持ちだけで止まってしまっている状態です。


そこで、企業側が宣伝などのマーケティング活動でその商品の有用性や効用(満足感)をアピールすることによって、実際にお金の動く需要(有効需要のこと。潜在需要に対して顕在需要ともいいます。)に結び付けていく訳ですね。


この2つを高校段階では区別しませんが、一口に「需要」というと、この「潜在需要」と「有効需要(顕在需要)」の両方を含んだものを意味します。


で、ケインズのところで「有効需要」だけが出てくるので、「有効需要」と「需要」はどう違うのか?を明確にするために、授業中に「需要」の説明をする時は敢えて「潜在需要」の方の意味を立てて話すようにしています。


ご質問、ありがとうございました!また何か分からないことがあれば、ご質問くださいね。

質問への回答(後藤貴士)

質問箱へいただいた質問の回答をしようと思います。

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