金利政策
めんどくさいことを言うと、「無担保コール翌日物金利」はあくまで「金利の名前」であって、「政策の名前」ではありません。
ただ、無担保コール翌日物金利をイジるのは、「金利政策」に入るため、伝統的金融政策に属すると言えるでしょう。
あと、質問者様の言葉からは、「伝統的金融政策をやめて非伝統的金融政策(って言うのかな?これ)に変わった」という認識をお持ちかと思いますが、それは間違いです。(こちらの認識違いでしたら、すみません。)
近年の日銀の金融政策(ゼロ金利政策や量的緩和政策等)は、伝統的金融政策の一つである公開市場操作を用いて行っています。
だから、伝統的金融政策から非伝統的金融政策に「変わった」訳ではないです。(伝統的金融政策にプラスして行われているというイメージでしょうか…。)プラスして行われるようになった理由は、景気が上向かないからです。ゼロ金利政策や量的緩和政策が導入された時代背景を考えてみてください。
ちなみに、伝統的金融政策というのは、「どこの国の中央銀行も共通してやっている」から、「伝統的」と呼ばれます。ゼロ金利政策や量的緩和政策は日銀独自の金融政策なので、「伝統的」とは言いません。(他の国も共通して行っている政策ではないので。)
ちなみに、伝統的金融政策の中で1991年を最後に行われていないのは、預金準備率操作です。これは1991年に限界まで下げたので、そのまま放置されています。
で、現在は金利政策(無担保コール翌日物金利)をイジるにも公開市場操作を行わなければいけないため、現在の伝統的金融政策の中心は公開市場操作であると言われるのです。
文字媒体ではこれは限界です。もう少し聞きたい場合、私は1月2日から6日のタームの3限に京都校へ出講しています。その時に講師室におこしいただければ幸いです。(このタームは京都校での授業後、すぐに天王寺校へ向かわなければいけないため、なるべく授業前にお願いいたします。)
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