市中消化の原則と公開市場操作の違い
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
ご質問の2つですが、まず話に出てくる主体(機関)からして違います!
まずは市中消化の原則から見てみましょう。
市中消化の原則で出てくる主体は「日本政府」と「日本銀行」です。
財政赤字の時、または公共投資の資金が不足している時に、日本政府は国債を発行し、資金を調達します。しかし、上の図のように日本銀行に国債を引き受けてもらうとしましょう。
すると、何ということでしょう。日本銀行は紙幣を発行していますよね?つまり、国債を無限に引き受けて、無限にお金を供給することができるのです!
すると、どうでしょう?世の中にはお金が溢れます(モノの数は増えません)。ということは物価が上がり(貨幣価値が下がり)、激しいインフレになります。(復金インフレとかがまさにそんな感じですよね)
このような事態を防ぐために、財政法第5条で国債の日銀引き受けを禁止しています。これが市中消化の原則です。
次は、公開市場操作です。
公開市場操作で出てくる主体は、「日本銀行」と「市中銀行(一般の銀行)」です。
上の図のように、公開市場操作は日本銀行と市中銀行の間で国債の売買を行って、市中銀行の資金量を調整します。そこから金利などに影響を与えるのです。
ご質問、ありがとうございました。また、分からないことがあれば、ご質問ください。よろしくお願いします。
0コメント